Update 2022/12/18

Symbolトークノミクスについて

Symbolトークノミクスについて

トークノミクスとは

トークノミクスとは、Token(トークン) とEconomics(エコノミクス:経済学)の二つの単語からできた言葉です。日本語ではトークン経済、トークン経済圏とも呼ばれ、ブロックチェーンとその基軸通貨(ネーティブトークン)から成る独自の経済的な協調関係、連携関係や循環といった全体の構成を表すエコシステムのことです。 Symbolのパブリックチェーンは、ノード運営者、ハーベスター、投資家、ユーザー、そしてXYMトークンが関与する自律型の経済エコシステムです。この点では、多くの分散型ブロックチェーンとの類似点はありますが、誰でも簡単に報酬を得るチャンスがあるという重要な違いがあります。ここでは、その基本的な仕組みをご紹介します。
  • ブロックチェーン名:Symbol(シンボル)
  • ネイティブカレンシー(暗号資産):XYM(ジム)
  • 供給総額:約7,842,928,625 XYM
  • 最大供給量:8,999,999,999,999 XYM
  • インフレ率:ビットコインのインフレ率にペッグ
  • ノードを運営することでブロック報酬を得ることができます。そのことをSymbolではハーベスト(ハーベスティング)といいます
  • ノードを運営しなくとも、ノードにハーベストを委任することでブロック報酬を得ることができます。

XYM供給量とそのインフレ率

Symbolは2014年に呼びかけられ開発がスタートしたパブリックブロックチェーンNEMに対して、性能向上・機能強化・コンセンサスアルゴリズムの改良を目的として、次世代コアエンジン「Catapult」というコードネームで開発が行われました。これが完成し コアエンジン「Catapult」 を搭載して2021年3月17日に公開されたパブリックブロックチェーンが「Symbol」です。
NEMブロックチェーンのネイティブカレンシーであるXEM(ゼム)を保有していたユーザーで、オプトインという手続きを行い付与を希望したユーザーや、オプトイン手続きを行った一部の取引所でXEMを保有していたユーザーで、スナップショット時点(NEMブロック髙3,105,500、2021年3月12日04:29 UTC)のXEM保有残高と同枚数のXYMがパブリックチェーン公開時に付与されました。XYMの最大供給量は8,999,999,999,999枚であり、パブリックチェーン公開時には、7,842,928,625枚が付与され、さらに1,157, 071,374枚がインフレ報酬として供給されます。インフレ率はビットコインのインフレ率とほぼ同率であり、今後100年間に渡って供給されます。マイニング報酬と同様に、Symbolの報酬はブロック作成者ごとにリリースされますが、それはPoS+(Proof of Stake+)システムに基づいています。

プルーフオブステークプラス(PoS+)

PoSはブロックチェーン業界ではよく知られたシステムですが、Symbolはそれにいくつかの改良を加えたPoS+を採用しています。また、Symbolでは、マイニングではなくハーベスティングという言葉を使っています。
PoS+は、ノード運営者のXYM保有量が多ければ多いほど、次のブロックを作成してハーベスティング報酬を獲得できる可能性は高くなりますが、それ以外にも報酬を得られる複数の要因があります。各ノード運営者のXYM保有量(Stake)と、自分のアカウントからの最近取引による支払手数料合計(Transactions)、自分のノードアカウントがハーベストによって手数料を受け取った回数(Nodes)、他のユーザーが自分のノードにハーベスティングを委任したXYM保有量など、複数の要因に基づいて各ノード運営者のスコアが計算されます。PoS+がどのように計算されるかの詳細は、SymbolのホワイトペーパーSymbol whitepaper、または参考日本語版Symbol whitepaperを参照してください。

ノード

世界中のノード運営者によって、Symbolプロトコルは堅牢で分散化された状態で維持されています。システムの稼働を維持するために、ノードの所有者には次のような報酬があります。
  • 自身のXYM保有量に基づくトランザクション手数料
  • トランザクション手数料に上乗せされるインフレ報酬 (トランザクション手数料とインフレ報酬を合わせた報酬をブロック報酬と呼びます)
ノード運営者は、ローカルまたはクラウドサービス上にノードを構築することができます。
*ノードを設定する方法の詳細については、Symbol ノードの構築方法 をご確認ください
 

ブロック報酬

Symbolのブロックは1分間に数回承認されますので、報酬は頻繁に発生します。ブロック報酬を獲得する可能性は、主にノード運営者のXYMの保有量、およびネットワークアクティビティなどの他の要因に基づいています。ノード運営者もXYMウォレットを持っている人も、ブロック報酬を獲得することができます。
アカウントのXYM残高が多ければ多いほど、ブロック報酬を獲得できる可能性が高くなります。ノードを運営していない人でも、委任ハーベストを行うことでブロック報酬を獲得することができます。
 

委任ハーベスト

自分でノードを運営していなくても、XYM保有量(10,000XYM以上の保有要件有り)など自分のアカウントのインポータンススコアを活かしてハーベストをノードに委任することで、ブロック報酬を得ることができます。このことを委任ハーベストといいます。委任者のインポータンススコアは委任先のノードアカウントのインポータンススコアに加算されます。ハーベストを委任しても、保有XYMは自分のアカウントにあるままであり、ノード運営者に秘密鍵を公開したり、XYMを送金して預けたりする必要はありません。
委任ハーベストをする人がブロック報酬を獲得すると、それを処理したノードオペレータが25%、委任ハーベストをする人が75%を獲得します。委任ハーベストをすることでXYMホルダーはブロック報酬獲得に参加することができます。
*委任ハーベスト設定については、Symbol Wallet の操作方法詳細 ページ内、"委任ハーベストのやり方" を参照してください。

トランザクション手数料

ノード運営者は、トランザクションを処理するための独自の最小料金を設定することができます。設定した手数料が低ければ低いほど、より多くのトランザクションを処理することができます。ノードオペレータは設定により無徴収でトランザクションを処理することもできます。このことにより、ノード運営者間の競争が生まれます。

ノードの総報酬

上記の事をまとめますと、ノード運営者は、自身の保有量に基づくブロック報酬(トランザクション手数料とインフレ報酬)と委任ハーベスターのブロック報酬の25%の収入を得ることになります。

インフレ率

Symbolのインフレ率はビットコインのインフレ率と同率です。ビットコインには4年ごとの半減があります。Symbolにも4年ごとの半減がありますが、一度に大きく下落するのではなく、四半期ごとに発生する間隔となっています。このことにより、インフレはより緩やかなものとなっています。

News
Community
Docs
Contact